映画の本当の作り方

マッケンドリックが教える映画の本当の作り方

カリフォルニア芸術大学（カルアーツ）の初代映像学部長を務めたアレクサンダー・マッケンドリック氏の著書です。
兎に角、分かり易い、読み易いのに、内容はとっても充実しています。
「劇的構成」と「映画の文法」の二部構成になっていますが、どちらから読み始めても問題なく読み進められる筈。出版されてから3年ほどになりますが、今でも時々読み返しては、ふむふむと感心したり、あぁ、そういう事だったのねと新しい発見があったりで、私にはとても楽しい映画本のひとつとなりました。
『マダムとその泥棒』『成功の甘き香り』等、実績のある一流のフィルムメーカーが手掛けた映画本なのに、自分語りが殆どありません。作家主義的な研究本としてではなく、映画をより楽しむための手がかりに出会える本ではないでしょうか。。