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アベンジャーズ(ネタバレ)/フリーダム・ファイターよ、どこへ行く


そろそろ公開終了しそうなので、慌てて観てきました。
「アイアンマン」「アイアンマン2」「マイティ・ソー」「キャプテンアメリカ」「インクレディブル・ハルク」は見ていたので、それぞれの背景を踏まえた設定や、キャラに合った見せ場の作り方、ダイアローグは楽しめました。中でも、アメリカの参戦によって、事実上ナチスドイツからヨーロッパを解放した、自由と平和の為の「正しい」戦争=第二次世界大戦時に誕生したソルジャー、キャプテンアメリカと、巨大軍需産業の御曹司から転向したトニー・スターク両者のそりが合わないのが一番面白かったです。正義のあり方が単純で、悪は常に外部に存在するもの!で済んでしまったキャプテンアメリカと、トニーの協調性の無さや我儘ぶりは、それぞれ個人の資質や性格だけでは済まされない、アメリカのデモクラシーの変遷を写し出している面もあるので、ココを掘り下げるともっと面白くなりそうですが(笑)、ヒーロー映画のカタルシスは無くなるでしょうね。。
気になるのが「ダークナイトライジング」に続き核が登場する事。超個性的なヒーロー達が一致団結するにはそれなりの状況を作り出す必要があるのは理解できますが、デウス・エキス・マキナを召喚するがごとく、絶体絶命のピンチの度に核兵器ってどうなの?と思ってしまいます。。
ラストバトルはニューヨークを戦場にしていて、ヒーロー達に救い出される一般市民の映像を挟んだり、救出された市民の感謝の言葉をTVモニターに流したり、この作品の指向性はどこにあるのかしら?と疑問が浮かびそうになった矢先に、あのエピローグが用意してあって、いろんなモヤモヤが吹き飛びました。誰一人言葉を交わすでもなく、間が持たないのか、微妙な空気が漂うレストランでテーブルを囲むヒーロー達。ブラック・ウィドゥは観念したかのように一人でさっさと食事してましたけど。。戦いを終えた後の手放しの放心状態というより、巨大な外敵が存在しなければシールドの存在理由もあっという間に瓦解してしまう、居心地の悪さが場を支配していて(←私にはそう感じられました)、これが狙いだとしたら脚本も手掛けたジョス・ウェドン監督、ステキです!