カラスの親指/子を思う親の想いは、風船と共に


原作を読んでいた夫が観たがっていたので、観てきました。彼が、邦画を選ぶこと自体珍しいんですけど…。20世紀FOXのローカルプロダクション作品なんですね。
ストーリー上、大どんでん返しがありますので、ネタバレになりそうな細部には触れません。以下、簡単な雑感です。多少disりますが(笑)、どうか、ご容赦を(ぺこり)。
コンゲームは大好きなジャンルなので、楽しめなかったわけではないのですが…上映時間(160分)以上に長く感じました。伏線がいくつも張り巡らされていて、きっちり回収されていく快感はありますけど、これってほぼ原作の恩恵ですよね。。全体にまったりしたテンポで、状況設定や説明の多くをセリフに依存しています。ユースケサンタマリアが携帯での会話で、彼が何をたくらんでいるかまで説明する必要ってあるんですかね。ここまで親切丁寧に説明するのは、終盤での大どんでん返しの為のミスリードと言えなくもないけど、言葉による叙述なら可能な事でも、映像と合わさると、しつこく感じてしまいます。一番萎えたのが、武沢竹夫(阿部寛)の回想シーンへの繋ぎ方。煙草の紫煙→公園にある街灯→街灯が一瞬ひときわ明るくオレンジの光を放つ→火事を思い出すのですが、たとえ台本通りでも、とてもじゃないけどあの画が良いとは言えないです。。