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ザ・レイド(ネタバレ)/麻薬王の宮殿で天下一武闘会

ブルース・リー、ジャッキー・チェンの系譜?


公開時、話題になっていたアクション映画、レンタルで観ました。
麻薬王の所有する高層ビルに挑む警官と言ったら、カール・アーバン主演『ジャッジ・ドレッド 』と似たシチュエーションなんですが、コッチの方が数段、面白いです。格闘アクション映画が苦手な女性でもこれなら大丈夫じゃないかしら。とは言え、ゴア描写もあるので、それなりの覚悟は必要ですけど。。
画面から伝わる「痛さ」の表現も多彩で、易々とリミット越えしますが、不思議とどんよりした嫌ーな感じがしない血の飛び散り方でした。殺さなければコッチが殺されるギリギリの状況下でも、武道の優劣に収斂してしまうので、ビルの階数が上がるにつれ、武道上級者の天下一武闘会の様相になっていきます。二対一の死闘の末(拷問していた男を鎖から解放したのは、彼なりのフェアプレイ精神と矜持の表れじゃないかと思います。2人でやっと、俺一人分なんだと宣言してるんでしょうね)、敗れたマッド・ドッグ(狂犬)さんは、最後にあんな戦いが出来て本望だったでしょう。


「プンチャック・シラット」という聞きなれない武術が登場するんですが、東南アジア(マレーシア、インドネシア、シンガポール、ブルネイ、ベトナム)の伝統的武術を、かのブルース・リーのお師匠さん、ダン・イノサントも学んでいたとか。ラマ(イコ・ウワイス)が警棒(?)を使う所なんか、ヌンチャクかと思いましたもん。


鉈に金槌、椅子、冷蔵庫と言った家具類、果ては壁や床まで、人の住むアパートなら当然そこにあるモノを、次から次へと反撃の手段に替えていく融通無碍なアイデアが秀逸。「身の回りにあるものは何でも利用しましょう精神」はジャッキー・チェン作品の進化系ですね。
新米SWAT要員には身重の妻がいて、命懸けの仕事に向かわなければならない夫を送り出す妻の辛さなんてものは華麗にスルー。おそらく脚本上にはあったものの、編集段階で切られちゃったんじゃないかと思います。ドラマ・パートがアクション場面でのブレーキーのならぬよう、綺麗さっぱり刈り込まれている。お陰でものすごくスピーディーな展開で、飽きさせません。
こういったお話に付きものの「裏切り」も影の薄い扱いで(笑)、格闘シーンのバリエーションの為だけに付け加えられた風になっちゃってますけど、ここまで潔く魅せてくれたら文句はないです。

11月22日には続編『ザ・レイドGOKUDO』が公開、それに合わせて映画秘宝Presents「さよなら新宿ミラノ!『ザ・レイド』祭!」開催決定! | 『ザ・レイド GOKUDO』最新情報も開催されるようで、トーク・ゲストは誰なのかしらん?どなたかブログで記事書いてくれないかしらと期待しつつ、今週末は、ノーランの新作『インターステラー』を観ます(きっぱり)。久々のハードSFですもの、期待するなって方が無理。でもねぇ、北米では賛否両論に分かれていて、一抹の不安が…。