プロメテウス(ネタバレ)/ 我々はどこから来たのか、我々は何者か、我々はどこへ行くのか


お盆疲れで風邪を引いてしまい、熱で朦朧とした状態で観たのが幸いだったのか…賛否両論ある本作ですが、私は結構、愉しめました。
SFの名作になるかどうかは続編次第でしょうね。どうやって投げっぱなしの謎を破たんなく回収するのか…いろいろ想像できる今が一番楽しいのかもしれない。お気に入りは、アンドロイドのデヴィッド君(マイケル・ファスベンダー)です!ソフィケイトされた声や物腰から、AIのHAL9000を連想しますけど、彼、どうやら感情をお持ちのようで、何故、チャーリー・ホロウェイ博士に黒い液体を飲ませたのか等、考えると面白いですよね。一体どこまで知ってるの?が謎なので、彼の行動の全てが創造主の意の下にあるのか、アンドロイドより人間の優位性を信じて疑わないホロウェイ博士に対する意趣返しなのか…。人間がエンジニアによって創造された生命体なら、アンドロイドとの差異はどこにあるのでしょうか。。エンジニアより、遥かに上位の存在がいたって不思議ではないですし。
冒頭、滝の近くで白い人(後でエンジニアだと分かりますが)が黒い液体を飲み、その身を捧げた事によって地球に人類が誕生する。アルビノを思わせる白い肢体、らせん状になったDNAが次々と壊死(?)していく中で、その一部だけが生き残り、新たな生命発祥のカギとなる。思いっきり妄想しますけど、私には進化の過程を遺伝子レベルでものすごい速さで行ってるようなものに見えてしまいます。しかも、これはエンジニアがその命を「犠牲」にしてはじめて可能なんですよね。このエンジニアの種族、生殖機能あるんですかねぇ。。黒い液体に感染したホロウェイ博士と性交渉を持ったショウ博士(ノオミ・ラパス)は不妊症だったのに、何故かヘビみたいなモンスターは身籠ることが出来ました。しかもものすごい速さで彼女の胎内で成長しましたから。。ココも謎です。寄生だと遺伝子はその親(オリジナル)の完全コピーでいいわけで、でもそれだと種としての限界が生まれてしまいますし…。人間の体内だと妊娠とかになるんですかねぇ。。あっ!、もうほとんどが妄想レベルです(笑)。